美容整形と医療保険

美容整形手術には、基本的に医療保険の適用が認められておらず、自由診療の扱いとなり費用は基己負担です。病気の治療ではないということが最大の理由であり、逆に言えば、形成外科や整形外科と、美容整形を行う美容外科を区別する基準でもあるわけです。

日本大学医学部 形成外科学系形成外科学分野

そもそも公的医療保険は国民の税金によって成り立っており、健康上の問題ではなく、自分自身の美意識を優先するがために行われる施術に関しては、その範疇におくことは出来ないというのが原理であり、それ自体は至極まっとうな理屈でもあります。しかし、稀に公的医療保険の適用範囲に収まる治療もありますので、その点は注意が必要となるでしょう。

美容整形 仙台

美容整形分野でありながら、公的医療保険の適用が認められる最も顕著な例は、腋臭症でしょう。一般にわきがとも呼ばれる症状ですが、これが体質というよりも疾患の一種であるという扱いを受けた場合、医療保険の適用範囲内となるわけです。しかし、治療方法によっては自由診療となるケースもあるため、やはり確認が必要でしょう。もちろん、そもそも保険診療を行わない美容外科も多く存在するため、大前提として保険診療を行っている医院を選ぶことになります。傾向として、症状自体は保険適用(=疾患と判断できるレベル)でも、高度な治療になると保険適応を受けられないケースが多く、費用は30万円以上がほとんどです。保険適用となれば5万円程度となります。

形成外科学 | 日本医科大学

もうひとつの医療保険適用の例としては、まぶたの手術があります。例えば二重まぶたの手術もそうですが、単に見栄えを良くするために行われる手術であれば、まず医療保険が適用されることはありませんが、逆に同じ手術でも、そのままでは視界が不良となり、普通に生活する上で支障をきたすという理由であれば、これは眼瞼下垂(がんけんかすい)と呼ばれ、れっきとした上まぶたの疾患となります。この手術における施術は、場合によっては美容整形の二重まぶたの手術と全く同じ場合もありますが、前者が医療保険適用で数万円程度であるのに対し、後者は自由診療となりケースによりますが20万円以上の費用負担が発生することも考えられます。

美容整形には、コンプレックスを抱える心の治療という側面もあり、そのコンプレックスが日常生活に支障をきたすかどうかは本人にしか分からず、他者と比較することもできません。今後美容整形分野において、医療保険適用の範囲が広がっていく可能性も示唆されています。